ダイビングライセンスはなぜ必要?

ダイビングのライセンスはCカードと呼ばれています。 Cカードの正式名称はCertification Card。 つまり認定証の ことです。 なので実はライセンス(資格)ではありません。 わかりやすくライセンスと呼んでいるだけです。 ただダイビングをするだけなら体験ダイビングでもダイビングはできます。 なのに何故ダイビングをするには国家資格でもない、ただの認定証が必要なのか?を解説します。

1.体験ダイビングでできること

体験ダイビングでもダイビングをすることは可能です。 しかし、体験ダイビングはあくまで体験です。 潜れる深度も浅いですし、何より自由に泳ぐことはできません。 インストラクターに連れられて、浅い深度でダイビングを体験する。これが体験ダイビングでできることです。

2.ファンダイビング

  これが、みなさんが思い描いているダイビングだと思います。 サンゴ礁の間を色とりどりの熱帯魚に囲まれながら、優雅に泳ぐ! 時には海ガメに遭遇したり、時にはマンタに遭遇したり、 ダイビングのイメージってこんな感じですよね? これは、ファンダイビングといってCカードを持っている人が参加することができる ダイビングのプログラムです。 言い換えればCカードのない体験ダイビングでは、なかなかこのレベルの感動を味わう事はできません。

3.ファンダイビングをする為にはCカードが必要

ファンダイビングとうのは、先頭をガイド(スタッフ)が泳ぎ、その後ろを自分でついていくスタイル。 もしくは、バディ(同じランク以上のCカードを持った相手)同士でダイビングの計画を立てて、自分達でダイビングをするスタイル。 この2パターンに分かれます。 バディ同士でのダイビングであれば、言うまでもなくそれなりの知識とスキルが必要なのはおわかりいただけると思います。 ガイドが先頭を泳ぐパターンでも、ガイドは基本前を向いて泳いでいます。 なので、後ろに目がついているわけではないので、後ろでトラブルが起きていても100%気づいてもらえるかというと、…です。 そうなるとやはり、トラブルは自分自身で対処しなくてはいけません。 このトラブルへの対処法や、正しい知識を習得する為にダイビング講習があり、講習に合格した暁としてCカードが発行されます。

4.Cカードにも沢山種類があります

  まず初心者が参加できるプログラムは指導団体によって呼び名は多少異なりますが、一般的なのがオープンウォーターと呼ばれるレベルです。 オープンウォーターではダイビング中に起こるトラブルへの対処法、ダイビングを安全に行う為の知識を習得します。 このレベルに合格すると、推奨深度18mまでの潜水が可能になります。 オープンウォーターの上級ランクに位置するのがアドバンスドオープンウォーターと呼ばれるランクです。 アドバンスでは、オープンウォーターで習得した知識やスキルを活かし、ダイビングで楽しめる範囲を増やします。 ディープダイビングと呼ばれる18m以深のダイビングや、ナイトダイビングなどを経験します。 更に、上級ランクにはレスキューダイバーやダイブマスターなど、自分以外の人の救助方法や、自分自身がガイドとしてダイビングを実施する 事ができるコースもあります。